丹波川本流・おいらん淵

日程:2001年7月29日
メンバー:SAC:H,I,S,YRCC:荒木,井坂
行程:平塚発6:10==伊勢原発(6:20-6:40)==三条新橋(9:30-9:50)--おいらん渕(12:50-13:00) 
   --三条新橋(13:30-14:00)--奥多摩駅14:30==伊勢原18:00==平塚18:30
交通費:ガソリン代(250km,2700)

内容
 三条新橋付近から遡行を始めるとまもなく釣り人がいた。釣りを邪魔しないように対岸のなるべく
遠い川原を歩く。さらに前進すると最初の廊下に到る。足が着く間は歩くが、足が着かなくなると手
でホールドを掴んで足はバタ足で前進する。さらに川原を歩いたり、渡渉したりしながら前進していると、
後続が来ない。後方を見ると、Sさんが岩の上に立っている。
Sさんの対岸にはHさんとIさんが何やら相談している。
実は I さんが渡渉する際、足を滑らせ、釜に落ちて、そのまま水中をグルグル回っていたそうだ。
幸いまもなく浮上することができたそうだが、I さん曰く、水中では皆の顔が頭に浮かんだそうだ。
I さんは精神的にショックを受けたようで、青梅街道のガードレールが見えるところで崖を登って
エスケープした。(丹波川本流は青梅街道と平行していて、釣り人が使用すると思われる踏み跡が
ところどころにあるので比較的容易にエスケープできる。)
Iさんが無事青梅街道まで登ったことを確認して我々は先に進む。
大きな淵,廊下を2,3通過したところで右側(左岸)に監視塔があった。前回(1991年8月11日)は
全体にかなり苦労して遡行したが今回は水量が少ないためか、あっけない感じがする。
一ノ瀬川との二俣で、前回は右側から登ろうとして諦めた8m銚子滝を今回は左側から登ってみると意外に
簡単に登れて、おいらん淵に至る。記念写真を撮って遡行終了。
三条新橋に向かって青梅街道を歩いていると I さんが迎えに来てくれた。

前回は誰にも会わなかったが、今回は釣り人数人、遡行者6人×1組と会った。

ヒヤリの反省。
今回、I さんは渡渉で足を滑らせ釜に落ち溺れかかった。
幸い大事には至らなかったが、下記の項目を反省点としてあげたい。
・ライフジャケット
 沢登りでは一般的ではないかも知れないが、
 個人的には丹波川本流の様に水量が多い沢ではライフジャケットがあった方が良いと思う。
 ライフジャケットは歩いたり泳いだりする時は邪魔だが流される時は安心感が高い。
 今回もライフジャケットを着用していれば水中に潜ることはなかったと思われる。
 沢登りでは落石・転落と同じぐらいの頻度で水の事故も多い。
 ライフジャケットなしの泳ぎはザックが浮くので身体が沈む、そのため苦しい体勢になる。
 ライフジャケットは保温効果も高いので寒いときの体力温存効果も期待できる。テント泊ではマットになる。
 防水パックしているザックは必ず浮くのでライフジャケットの背中側のスポンジは不要かつ邪魔なので
 私は外した。(そのため緩くなってしまった)
・ザイル
 その時、ザイルを持っていた荒木と井坂は2人とも先頭にいて I さんのヒヤリに気が付かなかった。
 いざという時に備えて何時でもザイルを出せるように歩く順序にも気を配る必要があった。
 特に渡渉の時は流されることがあることを留意して念のためにザイル確保した方が良かった。
 少なくとも無事渡渉するのを確認できる位置にいるべきだった。
・技術と意識
 I さん(とHさん)は遡行に必要な技術を有する、と思っていたので今回のことは意外な感じがした。
 こういうことは何時でも誰にでも起こる、ということを常に意識する必要があると再確認した。
 その時、トップの荒木が先行していて、セカンドの私には早く追いつこうという気持ちが多少あった。
 そのためか、Iさんが足を滑らせた渡渉点も、ザイル不要と思って先に進み、
 泳ぎが必要な淵で待機していたら、後続の3人の様子がおかしい(なかなか来ない)ことに気がついた。
・そう言えば...
 91年の遡行でもメンバーのMさんとSさんが渡渉に失敗して流された。
 その時は、Mさんの渡渉をSさんがサポートしようとして流され、Mさんを道連れにした、というものだった。
 ただし2人ともライフジャケット着用していたので見ていた私も特に不安は感じなかった。
 深みに足を入れるのを嫌って、滝のすぐ上の浅い流れの速いところに足を置こうとして流された様だった。


91年8月11日 丹波川本流 川原で記念撮影

激流はヘつる。 (または高巻き)

緩流は歩く (または泳ぐ)。

91年8月11日 丹波川本流 廊下突破直後の記念撮影 カメラのフラッシュでライフジャケットの反射板が光っている。

蛇足だが、今回、青梅街道(追い越し禁止区間)でノロノロ運転のハイエース(白)を追い越したら、
何と、運転していたのは警察官だった(・o・)!!!
当然、厳重注意を受けたが、何故か切符は切られず無事開放された。 (^o^)v
警察車両なら白黒塗装して山梨県警と明記して欲しいものである。 (-_-メ 凸