駿河路
作:三田幸夫(大正13年(1924年)卒,第1回マナスル登山隊長,1991年2月死去)
採譜:鈴木斐雄 西村ゆり子


登高会会報第27号P29より転載
駿河路

駿河路の野辺の桔梗が申し候、
 優し都の若人が香りも青く踏む草鞋
伊達に穿くのじゃあるまいし、
 いとしや向い行途は、はれやれ何處、
語りつゝ桔梗は涙をこぼし候、



神中四年頃の思い出。
富士西麓、本栖の湖より粘場の部落へ出る高原の旅を思ふ。
             【三田幸夫ノートより】

神中四年(15歳?)神中とは神奈川県立横浜第1中学校で
今の希望ヶ丘高校 三田さんは大正7年(1918)第18回卒
また、粘場の部落とあるのは根場(ねんば)部落のご記憶違いでは?
                   【13M横山】

「駿河路」は三田さんがご自身が歌われた貴重なテープが残されており、
それには「譜面はないが、山岳部で歌われているうちに、
口伝えに広がって行った」とのコメントも吹き込まれています。